錦海リハビリテーション病院では、一日も早い在宅復帰と社会参加を目指し、発症からの回復期間を意識した1日3時間、365日、毎日の個別リハビリテーンョン提供体制を整えています。
起床後、普段着に着替えていただきます。
出来るところは患者さんご本人にしていただき、出来ないところは職員がお手伝いさせていただきます。
基本的な動作能力の回復を目指します。寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行など、日常生活に必要な基本的な動作の練習や、麻痺した手足の機能回復訓練、関節の可動域を広げる運動などを行います。筋力トレーニングやバランス訓練なども行い、身体機能の向上を目指します。
応用的な動作能力の回復を目指します。食事、着替え、入浴、トイレ、洗濯、料理、自動車運転など、日常生活に必要な応用的な動作の練習を行います。手の巧緻性を高める訓練や、認知機能(注意、記憶、判断力など)を改善する訓練も行います。
お食事は3食、食堂にてお召し上がりいただきます。
出来るところは患者さんご本人にしていただき、出来ないところは職員がお手伝いさせていただきます。
また、新鮮で品質の高い地元の食材を提供する取り組みの一環として、定期的に地元の旬の魚の提供も行っています。
コミュニケーション能力の回復を目指します。話す、聞く、読む、書くなどのコミュニケーション能力の改善を目指します。失語症や高次脳機能障害(注意障害、遂行機能障害など)に対する訓練を行います。また、食べ物を飲み込む機能(嚥下機能)の評価・訓練を行い、安全に食事を摂れるように支援します。
患者さんの離床促進・身体機能向上を目指しレクリエーションも開催しています。
入浴は週2回、入浴していただきます。
洗髪や洗体など、出来るところは患者さんご本人にしていただき、出来ないところは職員がお手伝いさせていただきます。
脳障害による痙性麻痺、言語障害、高次脳機能障害、摂食嚥下障害などあらゆる障害に対応できる専門的リハビリテーションを実施しています。
TAPS(Trunk Alignment & Posture System)は、麻痺の状況に合わせて調整可能な短下肢装具です。
詳細な評価に基づき、最適な装具を選択・調整することで、姿勢の安定、運動効率の向上、疼痛の軽減、二次的な合併症の予防に繋げます。
コグニバイクは、運動と認知機能トレーニングを同時に行える最新鋭のエルゴメーターです。
有酸素運動を行いながら、注意、記憶、遂行機能などの認知機能を刺激することで、脳の活性化を促し、認知機能障害の改善に貢献します。
IVES+は、神経筋電気刺激と機能的電気刺激を組み合わせた電気刺激装置です。
麻痺した筋肉や神経を刺激することで、運動機能の回復、疼痛の軽減、痙縮の緩和、廃用症候群の予防に効果を発揮します。
mediVRカグラは、没入型VR技術を用いたリハビリテーションシステムです。
ゲーム感覚で様々な課題に取り組むことで、運動機能、認知機能、コミュニケーション能力の向上を促します。
意欲を高め、楽しみながらリハビリテーションに取り組めるのも特徴です。
DB型Model-Aは、運転に必要な認知機能、運動機能、判断能力を評価・訓練するための本格的なドライビングシミュレーターです。
運転再開を目指す患者さんにとって、安全な環境で実践的なトレーニングを行える最適なツールです。
ReoGo-Jは、上肢の運動機能回復を支援するロボット型運動訓練装置です。
麻痺や筋力低下のある患者さんでも、ReoGo-Jのサポートにより、正しい運動を繰り返し行うことができます。
効果的な運動学習を促し、自主的な運動を促進します。
Vital Stimは、嚥下機能の改善に特化した電気治療器です。
嚥下に関わる筋肉を刺激することで、嚥下反射を促し、誤嚥のリスクを軽減します。
ボツリヌス療法は、痙縮の原因となる筋肉の過剰な緊張を緩和する治療法です。
ボツリヌス毒素を筋肉に注射することで、筋肉の緊張を和らげ、運動機能の改善、疼痛の軽減、拘縮の予防に繋がります。
当院では、上記以外にも様々な専門的なリハビリテーションを提供しています。
患者さんお一人おひとりの症状や状態に合わせて、最適なリハビリテーションプログラムを作成しています。
ご不明な点やご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。
患者さんの退院後の生活を見据え、多専門職によるチーム医療を積極的に実施しています。
医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、社会福祉士、管理栄養士、薬剤師など、様々な専門職が患者さんお一人おひとりの状態に合わせてチームを編成し、密な連携を取りながらリハビリテーション・ケアを行っています。
定期的なカンファレンスでは、患者さんの状態や治療計画について多職種で情報を共有し、意見交換を行っています。また、必要に応じて地域の医療機関や介護施設とも連携し、退院後の生活をスムーズに移行できるよう支援しています。
転倒転落対策チーム「まくれん隊」、NST(栄養サポートチーム)、褥瘡対策チーム、認知症ケアチーム、身体拘束最小化チームなど、その他様々な職種横断的な機能チームが活動しています。
リハビリテーション栄養は、リハビリテーションの効果を最大限に引き出すための栄養管理です。適切な栄養摂取は、筋肉量の維持・増加、骨密度の維持、免疫機能の維持、創傷治癒の促進などに役立ち、リハビリテーションの効果を高めることが期待できます。
当院では体成分分析装置InBodyで測定し、測定結果(筋肉量、脂肪量、水分量など)から、栄養状態に問題がないか等評価し、患者さんの栄養管理に役立てています。
看護介護・リハビリ専門職協働による病棟ADLアプローチ(できるADLと しているADLの差を埋める)と病棟生活訓練を積極的に実施しています。
患者さんのADL(日常生活動作)の向上を目指し、多職種協働による病棟ADLアプローチを実践しています。
リハビリテーション専門職が、患者さんの生活リズムに合わせて遅出または早出の時間帯に集中的なリハビリテーションを提供します。
これにより、移動、更衣、排泄といった日常生活に必要な動作の自立を支援します。
介護福祉士が中心となり、患者さんの趣味や興味に合わせたアクティビティを企画・実施しています。
患者さんお一人おひとりの能力に応じた居室環境を整え転倒リスクの低減に努めています。
転倒事例が発生した際には「まくれん隊」が原因を分析し、再発防止策を検討・実施しています。
また、退院後の在宅生活を見越し様々な福祉用具も準備し、全室個室の特性を活かして、患者さんそれぞれの退院後の生活環境を模した病室環境を設定するなどの取り組みも行っています。
※「まくれん隊」とは、転倒転落対策を専門とする多職種チームです。
「まくれる」とは山陰地方の方言で「転ぶ」の意味で、転ぶのを防ぐことを目的としたチームという意味で「まくれん隊」と名付けました。
認知症ケアチームは、認知症患者さんの適切な治療とケアを検討する多職種からなる専門チームです。
認知症アセスメントに基づき、ケア計画作成・実施、薬物療法の検討、環境調整、家族支援等を行い、認知症ケアの質向上を図ります。
摂食嚥下障害に対する包括的リハビリテーションアプローチを実施しています。
嚥下造影検査(VF)は、X線透視装置を用いて、食物が口から食道、胃へと運ばれる過程をリアルタイムで確認する検査です。
この検査により、嚥下障害の原因や具体的な症状を把握し、適切なリハビリテーション計画に役立てています。
Off-tubeとは、経鼻胃管や胃ろうなどの経管栄養を一時的に中止し、口腔からの食事摂取を促すことです。
IOC(Intermittent Oral Catheterization:間歇的経口経管栄養法)は、Off-tube中に十分な栄養摂取ができない場合に、間歇的に経口的に栄養剤を投与する方法です。
当院では、Off-tubeとIOCを組み合わせることで、経口摂取への移行をスムーズにサポートしています。
摂食機能療法は、摂食機能障害を有する患者さんに対して、その機能回復を目的として行われる治療法です。
当院では、医師の指示の下、個々の患者さんの状態に合わせた訓練メニューを作成し言語聴覚士等が実施しています。
歯科医師と連携して、患者さんの口腔内の状態を評価し、義歯の調整や口腔ケアを行います。
適切な義歯の使用や口腔内の清潔を保つことは、安全な食事摂取のために非常に重要です。
NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)は、医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士、薬剤師などで構成されるチームです。
患者さんの栄養状態を評価し、最適な栄養療法を提案・実施します。
NSTでは、患者さんの嚥下機能や咀嚼機能に合わせた食形態(嚥下食、軟菜食、普通食など)についても検討し、安全で美味しく食事ができるようサポートします。
相談時間 9:00~17:00(土日祝日を除く)
※相談は無料です。
地域医療連携室は4名の社会福祉士と1名の看護師が所属しており
「患者さんとご家族の相談窓口」として、入院中または外来通院中の不安や心配ごとについての相談をお受けいたします。
社会福祉士・看護師が患者さんやご家族のお話を伺い、一緒に考え、解決に向けたお手伝いをさせていただきます。
患者さんが安心した生活が続けられるよう、お住いの地域の病院や介護関係事業所、公的機関等との連携に努めています。
等、さまざまな相談をお受けしておりますので、お気軽に地域医療連携室へおたずねください。
事業所番号 3110213182
ご利用者へ医師の指示の下、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかのスタッフが1対1の個別リハビリを提供します。
その他必要に応じて歯科衛生士や管理栄養士によるアドバイスも行っています。
ご自宅等に出向き、ご利用者の生活状況を確認させていただいた上で、より良い動作や介助の方法を検討し、提案いたします。
リハビリテーション専門職による個別リハビリ以外にも、介護福祉士による体操の提供や、自主練習のお手伝いをさせて頂きます。
要支援1・2、または要介護1~5と認定された方が対象となります。
mail:hoka-kin@kohoen.jp
事業所番号 3110213182
訪問リハビリテーションでは、日常生活の自立と家庭内役割の獲得、さらには社会参加の促進を図ることを目的として、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がご自宅を訪問し、日常生活動作練習や介助の仕方、自宅でできる練習方法、環境整備などリハビリテーションの観点から必要な助言を行います。
訪問理学療法では、自立した日常生活が送れるよう支援するために、ご自宅の環境に合わせながら、起居・起立・移乗・歩行など基本となる動作の改善や身の回りの動作の練習をしてきます。医学的・社会的視点から十分に評価し、動作改善に必要な技術を用いながら日常生活の自立、社会参加の促進を目指していきます。
訪問作業療法では、様々な障害により在宅生活・社会生活に困難がある方にご自宅で安全にそして楽しく過ごしてもらうために、身の回りの動作練習(着替えや入浴、トイレなど)や作業活動を通してご本人の能力を活かせるように支援を行なっています。家事や趣味活動への参加も支援しています。
訪問言語聴覚療法では、失語症や高次脳機能障害、構音障害でコミュニケーションが困難な方、嚥下・摂食機能で食べる・飲み込むことが困難な方に対し、訪問言語聴覚士が自宅に訪問し、適切な評価・練習・助言をさせて頂きます。
※必要な場合には嚥下造影検査(VF)を行います。
リハビリを行い、周りの人と意志疎通ができたり、口から安全に食べることができるように支援を行います。
管理栄養士による居宅療養管理指導では、通院や通所が困難な方のためにかかりつけの医の指示のもと、管理栄養士がご自宅を訪問しその人にあった食事の提案や指導を行っています。かかりつけ医やケアマネジャーなどの多職種と連携しながら在宅の栄養ケアに取り組んでいます。
ご利用者がより自分らしい生き方を過ごせるように、自宅内での活動のリハビリに留まらず、ご利用者が生活している地域の中での活動を支援していくリハビリを行っています。例えば、近隣にあるスタジアムでのスポーツ観戦を楽しめるよう、移動方法や他の方とのコミュニケーション方法に関するリハビリやアドバイスを行ったり、嚥下障害のある方がレストランでの食事を楽しめるよう、嚥下や食事方法に関するリハビリやアドバイスを行っています。
基本的に要支援1・2、または要介護1~5と認定された方が対象となります。
一部、医療保険でも訪問リハビリを提供しています。
月~土 8:30~17:00
※但し、12月30日~1月3日は除く
米子市、境港市
上記以外の地域にお住まい方はご相談下さい。
子どものことばやコミュニケーション、学習の困難さなどについて、言語聴覚士(ST)による相談、外来リハビリテーションによる個別指導・訓練を行っています。
子どもに合わせたかかわり方や子どもの得意・不得意に合わせた学習方法など、お子さんを支える方法を保護者の方やお子さんに関わる先生方と一緒に考えていきます。
お子さんについて気になることがあれば、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。