角田賢 病院長就任のお知らせ
平成29年4月1日付で病院長が交代いたしました。
当院開院以来11年間病院長を務めてまいりました井後雅之が名誉院長に就任し、新病院長として角田賢が就任しましたのでお知らせいたします。
氏 名 | 新 | 前 |
井後雅之(いご まさゆき) | 名誉院長 | 病院長 |
角田賢(すみた さとし) | 病院長 | 副院長 |
退任のご挨拶
この度、錦海リハビリテーション病院病院長を退任し名誉院長の職を拝命することとなりました。
当院は急性疾病後に障害(不自由)を発症した方の回復期を中心とするリハビリテーション専門病院として運営してきました。急性疾病の多くは脳卒中、下肢骨折、大手術などで、医療保険制度上は脳血管系、骨関節系、廃用症候群などに分類され疾患別リハと呼ばれています。とくに脳が損傷されるとその部位や程度により様々な症状が出現するため多くの専門職による濃密なリハ対応が必要となります。
人口構造を含む社会変化は医療にも影響を与えこの10年で当院の入院平均年齢も5歳程高くなり平成28年度は75歳を越え、いわゆる後期高齢者が半分以上を占める状況です。そうなると認知症、がん、骨粗鬆症など加齢性疾病多病合併が常態化し従来の疾患別リハの考え方だけでは対応がしきれず在宅復帰のためには家族の協力も含めより個別的集中的早期対応が重要となり、言わば後期高齢者リハといったものを新たに構築していく必要があると考えます。時代の変化とともに病院運営の変化は必至であり病院長職は次世代に交代し私としては新たな段階のリハの在り方を考えていければと思っています。地域の皆様には様々なご支援を頂きありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
なお、後任には当院副院長でありました 角田賢が就任致しますので何卒一層のお力添えを賜りますよう心からお願い申し上げます。
社会福法人こうほうえん
錦海リハビリテーション病院
名誉院長 井後 雅之
就任のご挨拶
平成29年4月1日付けで、井後雅之現名誉院長の後任として、病院長に就任致しました。
錦海リハビリテーション病院開設1年後の平成19年4月に私が勤務してから丁度10年の節目になる今年、この大役を仰せつかることになりました。
回復期リハビリテーション病棟が診療報酬制度で新設されてから17年が経過し、全国で約8万床、当院が開設された平成18年と比較して約2倍にまで増加しました。この間、地域完結型医療が推進され、急性期病院はより急性期らしく、回復期病院は、より回復期らしく、生活期はかかりつけ医に、という形でそれぞれが自らの得意分野に特化し、より質の高い医療を提供できる体制づくりが促進されてきました。地域包括ケアシステムの構築、地域医療構想に基づく病院の機能分化推進もこの流れの中にあります。錦海リハビリテーション病院は、鳥取県西部地区にある6つの回復期リハビリテーション病棟の一つとして、特に脳血管障害を中心に回復期リハビリテーション医療とその後の生活期リハビリテーション(通所リハビリテーションと訪問リハビリテーション)を地域に提供してきました。
国内でも先頭を切って少子高齢化の進行する鳥取県において、医療機関は人々がその地域で暮らしていく上での重要なインフラであり、地域が存続し続けるためには、医療がきちんと機能を発揮しなければなりません。この10年間でこの地域の高齢化はさらに進行し、当院にリハビリテーション目的で転院してこられる患者さんも、それを支える家族の状況も変化しており、リハビリテーションの重要性はさらに高まってきています。
国の財政状況の悪化も含め、医療を取り巻く環境はより一層厳しさを増していますが、「より良い機能回復」、「より良い生活機能の獲得」、「より良い在宅復帰、社会復帰」であり、住み慣れた場所でその人らしい生活を送ることができるようにするという当院が地域で果たすべき役割は不変です。
この米子の地に錦海リハビリテーション病院があって良かった、と感じていただけるような回復期リハビリテーションと生活期リハビリテーションをこれからも提供し続けていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。
社会福祉法人こうほうえん
錦海リハビリテーション病院
病院長 角田 賢